皆さんは「オートマタ」という言葉をご存じでしょうか。
簡単に訳すると「機械人形、機械仕掛けで動く人形」のことです。
写真の人形は「ピエロ・エクリヴァン」という「手紙を書くピエロ」という人形です。作られたのは1890年ですので、今から130年も前です。この頃ヨーロッパではこのような人形が多く作られたようです。
これらの人形はゼンマイで動くのですが、ただ動くだけではなく、オルゴールと共に動き、このピエロは恋人に手紙を書いているのですが、そのうちに眠くなり、こっくりこっくりと居眠りを始めます。そしてランプの灯が消えそうになるのに気がついてランブの灯を調整します。そしてまた、手紙を書くという動作をします。(動画はYouTubeでご覧ください)
動いているこの人形を始めて見たのは、岡山県美作市にある「湯の郷オルゴール館」でした。物悲しく、遠く離れた恋人に手紙を書き、疲れて居眠りをしてしまうピエロの哀愁に大変感動しました。
写真の人形はレプリカで本物よりはだいぶ小さいです。皆さんも機会があればぜひ見てみてください。オルゴールが好きな私にとっては、垂涎の人形です。(これは諏訪のオルゴール館に特別展示してあった人形です)