「李下に冠を正さず」という諺があります。
字の如く、スモモのなっている木の下で冠を直すと、遠くから見ていると冠を正しているのにすももを取っているように見える。疑われるような行動はしないことの例えですが、昨日の高校野球で同じようなことが起こりました。
対戦相手の二塁走者がキャッチャーのサインを盗んでバッターに知らせていたということで、試合中はもちろん、試合後に盗まれたとする方の監督が相手側の監督に直接抗議したという高校野球では前代未聞の出来事がありました。今朝のスポーツ新聞の一面に大々的に報じられています。
真相はどうだったのか判りませんが、「李下に冠を正さず」だと思います。素人の監督でもあるまいし、そういう風に見えるなら以前から疑われるような行動をとらないように指導するのが監督だと思います。世の中に出てもそういうことは大切ですし、勝負の世界ならなおのこと大切だと思います。
一番かわいそうなのは選手たちだと思います。その当事者の高校は、元阪神の掛布選手の出身校だと思います。そんな大選手を輩出したのにそういうことが話題になるのは残念でなりません。