いきなりですが、関東と関西では、「きつねうどん」や「たぬきうどん」の呼び名が違うことは皆さん知っていますよね。
関東では油揚げが乗っているうどんを「きつねうどん」と呼び、そばに乗っていたら「きつねそば」。天かすが乗っているうどんは「たぬきうどん」と呼び、そばに乗っていたら「たぬきそば」になります。
ところが、関西では「きつねうどん」や「たぬきうどん」というメニューは無い店が多いようで、きつねといえばうどんのことを指し、たぬきといえばそばのことを総称するとのこと。
まあ、このお話は私も何度か聞いたことがありました。
さて、昨日東京から来た友人と夕食を共にしている時に、たまたま今日食べた昼ごはんの話になったのですが、これが偶然2人ともうどんを食べていたのです。
私は、お肉とたっぷりのネギが入ったつけ汁で、釜揚げうどんを食べたのですが、その友人が食べたうどんを聞くと、「むじなうどん」を食べたと言うのです。
「えっ?」「むじなうどん???」
56年間生きて来た私ですが、「むじなうどん」なんて初めて聞きました。
もしかして、知らない私の方が稀少?
で、どんなうどんなのかを聞くと、油揚げと天かすの両方を入れたものを「むじな(そば・うどん)」と呼ぶのだそうです。
そこで、いつものように気になって少し調べて見ると、以下、
「むじなうどん」の名前の由来は「たぬき」でも「きつね」でもない「おばけ」ということ、そして小泉八雲の『怪談』に登場する「ムジナ」(のっぺらぼうの妖怪が営む蕎麦屋の屋台が登場する)から来ていると考えらる。
と、いま一つピンと来ない解説が載っていました。
まあ、名前の由来はよく分からなかったのですが、世の中にはこれだけ多くの食べ物がある中で、2人とも同じ日の昼ごはんにうどんを食べていたのですから、これが「同じ穴のむじな」ってことですかね。
お後がよろしいようで。
失礼しました。
以上です。