今日のブログは、マイブーム(←死語?)の押し付けシリーズです。
さて、今回のアメリカ大統領選挙では、多くのメディアがバイデン氏の当選確実を伝えています。しかし、トランプ大統領は未だ敗北宣言は出しませんし、選挙の違法性を訴え、法廷闘争に持ち込むと意気込んでいますね。
この思考は、常識ではあり得ないことかと思いますが、それほど不思議に感じないと思いませんか?では、こんな非常識をなぜ不思議に思わないのか?
それを私に言わせれば、「トランプだから仕方が無いの押し付け」に慣らされているからということになります。
そもそも2016年にトランプ氏がヒラリー・クリントン氏有利との前評判を覆し当選を果たした時点から、多くの人が「えっ、マジで!」「冗談かと思った。」「で、本当にトランプでいいの?」と思ったはずです。
就任後も、多くのスキャンダルが露見したり、自国ファースト主義と言うか、自分ファースト主義の中で、大統領としてはあるまじき言動があったり、通常では考えられない政策を実行しても、人々は思ったほど驚きもせず、それほど糾弾されることも無かった気がします。そういう視点からも、我々はこの4年間で、随分と「トランプだから仕方が無いの押し付け」に慣らされて来たのだと思うのです。
2016年の選挙公約で、約3150キロのメキシコ国境に壁を造ると謳った違法移民対策も、2月の一般教書演説で「これまでに100マイル(約160キロ)以上完成させた」と実績をアピールしていましたが、このトランプ大統領の象徴的な選挙公約だって、冷静に考えれば「あり得ない。」と思うのが普通な気がします。
しかし、人々は実は分かっていながらも「トランプだから仕方が無いの押し付け」に見事にはまり、これが普通に感じてしまっていた4年間だった気がします。
しかし、今回の大統領選挙では、現在も開票作業は続いていますが、5日現在でバイデン氏約7300万票に対しトランプ大統領も約6900万票と、その差400万票と言う僅差。ただ、ここでようやく有権者の半分と少しが「トランプだから仕方が無いの押し付け」に気がつき、現時点でNGを出しているのだと思います。
こんなことを言ったら怒られそうですが、そういう観点では、もしかしたら今回の選挙は相手がバイデン氏とかでなくても良かったのかも知れない。要するにトランプ大統領の信任選挙的要素が強かった気もします。
今後、トランプ大統領は、ぎりぎりまで逆転の可能性を模索することになるかと思いますが、4年間出現し続けた「トランプだから仕方が無いミラージュ」は、やはり本物では無く「蜃気楼」だった。長いこと出現はしていたが、ここで消えて行く運命にあると感じています。
ただ、トランプだけに、最後のカードを切るまでは分かりませんが・・・。(笑)
失礼しました。
以上です。