今日で、あの「3.11」から10年を迎えましたね。
東日本大震災で命を落としてしまった方、未だに行方不明の方、そして震災が原因で心も身体も傷んでしまった方・・・。
「前を向いて」とは言え10年経過した今でも、その傷が癒えることはありませんね。
実は、10年前のあの日、私は海外にいたのです。
遅いランチをして、一度部屋に戻りました。そのホテルではNHKの衛星放送を視ることが出来ました。
するととんでもない悲惨な映像が流れているのです。画面のテロップを見るとなんとそこには「LIVE」と書かれていました。「一体どういうことなの?」と思っていると、日本からの連絡で、大きな地震が日本を襲ったことを知りました。次々に一緒に渡航していたメンバーが部屋に集まって来ました。一同なすすべもなく、ただその悲惨な映像を視ているしかありませんでした。
暫く呆然としていたのですが、ハッと気づき、明日からの予定を全てキャンセルし帰国の手配を始めました。しかし、既に「成田空港が閉鎖をするしない。」という混乱が始まっていて帰国のチケットは中々手配できませんでした。
あの時の居ても立っても居られない気持ちと、そこはかとなく襲ってくる罪悪感を忘れることは出来ません。
結局帰国できたのは、地震から2日目の事でした。
大切なのは風化させない事だと思うのです。
私の心の中では、いつもあの時の「居ても立っても居られない気持ちと、そこはかと襲ってくる罪悪感。」が蘇ります。
今日は、改めて「風化させない」を誓う日となります。
以上です。