いきなりですが、「ういろう」を買ってきました。
皆さんは、「ういろう」と言えば名古屋名物の和菓子で、米粉と砂糖を練り上げて蒸した、あの「ういろう」を思い浮かべますよね。
しかし、今回私が頼まれて買って来た「ういろう」はお菓子ではありません。
というのも、過日小田原を訪ねたことをお話ししましたが、小田原市には室町時代から続く外郎(ういろう)家という名家があり、外郎家は神奈川県で最も古い商家で、今も薬とお菓子の製造・販売を行っています。(外郎家の歴史はこちらから)
で、今回の小田原訪問では、お菓子ではなくお薬の方を頼まれて買って来たのです。
お店の名前はその名の通り「ういろう」さんです。お店に入ると、驚くことに本当にお菓子と薬が同じ店舗内で売られていました。
ということで、いつものようにGoogleさんに聞いて見ると、お薬の「ういろう」は、仁丹と良く似た形状・原料だそうで、江戸時代には万能薬としてその名が世間にとどろき、今も昔も有名人を始め、多くの愛飲者いるとのことでした。
また、このお薬の「ういろう」は、別名「透頂香(とうちんこう)」とも言われ、古く中国においては、皇帝の被る冠につく汗臭さを打ち消すために用いられたとされているようです。
今回、お世話になっている方からのミッションで、「せっかく小田原まで行くなら、薬のういろうを買って来て!!」と言われ、小田原の本店までやって来ました。ミッションはコンプリート。その後「自分ちの分も買おうかなー?」と悩みましたが、今回はやめておきました。
なぜか?
これが、凄く高いんです。
「ういろう」さん、失礼しました。
以上です。