いきなりですが、過日、いつもお世話になっているK 社長と総勢4名で新しいスタイルのホテル経営をしている、とある施設を見学に行きました。
長野を朝7時に出発し約束の時間よりも早く現地に到着。案内をして下さる方々も早めに到着してくれたので、見学はお昼前に終了しました。
帰る道すがらお昼ごはんを食べることに。今回の施設は富士山の北麓にあったので、せっかくならばと私が以前から気になっていた富士吉田名物のうどんを食べることになりました。早速、富士吉田の人気うどん屋さんをGoogleさんに教えて頂き、とある店に辿り付きました。
余談ですが、富士山北麓は、海抜が650mから900mで、年間平均気温が11度、また、火山性の土壌のため稲作に適さず、かつては大麦や小麦を粉にして練ったすいとんを主食としていたようです。
そんな食文化のある中、江戸時代には富士講が大流行。参詣者の宿として吉田宿や河口宿などが隆盛。そんな中、いつしか参詣客を相手にこの地の食文化であるうどんも売られ始めたようです。ただ、そのうどん屋さんは、しっかりとした店舗を構えたものではなく、普通の民家を昼時だけ開放し営業していたようで、今でもその名残があり、看板も暖簾もない民家の居間を利用した店舗もあるようです。
そう言えば、香川の讃岐うどんのお店も、看板も暖簾も出ていない普通の家がとても有名なうどん屋さんだったりしますが、山梨と香川、かなり距離が離れているのに同じ文化があることを不思議に感じ少し調べると、讃岐うどんもやはり江戸時代に金毘羅参りが流行しその参拝客にうどんを提供したことの名残のようでした。
さて、前置きがかなり長くなりました。これからが本題です。
富士吉田のうどん屋さんには12時30分過ぎに到着したものの、お店は満員でお客さんが店外で順番を待っていました。ただ、しっかりと三密を避けているのが真面目な日本人らしく感心します。
待つこと15分ほどで店内に案内されました。
店長おすすめのメニューは、「欲張りうどん」。その名の通り肉、白菜、ちくわ天、きつねにわかめが入った豪華うどんです。
ところで、今回一緒したK社長は、頭の回転と人間性は抜群ですが、結構なおっちょこちょい。まあ、ここがK社長の愛すべきところなのですが、今回の場合は財布を忘れてのご出張。
私 「K社長、私たちは欲張りうどんにしますが、社長も一緒でいいですか?」
社長「僕は、財布を忘れたので、皆さんと一緒で・・・。」
一杯600円也の「欲張りうどん」を申し訳なさそうに掻き込む姿に、なんだか抱きしめてあげたい気持ちになったというお話です。
因みに、K社長の推定年齢は69歳か70歳です。(笑)
「えっ、うどんの味?」
そうでしたね。今回のお店の富士吉田うどんは、適当なこしがありツルツルっと言うより中太でボリューミー、出汁も私好みであっさりながらも味はしっかり。とても美味しく、しかも1杯600円と超リーズナブル。また行きたいと思いました。
以上です。