過日、2024年度上期をめどに一万円、五千円、千円の紙幣と500円貨幣を全面的に刷新すると発表されましたが、皆さんは、今の紙幣や貨幣を作る時に掛る製造原価を考えたことはありますか?
私は、麻生財務大臣が、なぜか得意満面の表情で紙幣刷新の発表をしている時に、ふとそんなことを考えて、いつもの通り、少し調べてみました。
製造原価と言っても、調べられたのは、日本銀行が国立印刷局から製造された紙幣や貨幣を買い上げる金額となるので、原材料費や人件費などの内訳は、残念ながら分かりませんでしたが、それぞれの買い上げ金額は分かりました。
まずは、紙幣。
1万円札は、25.5円
5千円札は、19.5円
1千円札は、10.4円
と出ていました。
続いて、貨幣です。
5百円は、64.5円
1百円は、15.3円
50円は、8.7円
10円は、3.6円
5円は、2.3円
1円は、1.8円
となっていました。
結果、1円玉は、なんと1円と言うお金の価値より、製造原価の方が高い!!
更に調べると、2016年度の「日本銀行券」の発行枚数はトータル30億枚あるそうです。
内訳は、
1万円札が、12億3000万枚。
5千円円札が、2億枚。
1千円札が15億7000万枚。
と言うことは、1万円札だけ取って見ても、12兆3000億円分の1万円札をつくるのに、3百13億6千5百万円掛っている計算になります。これには、驚きました。
はい、ここまでで皆さんはもうお分かりですね。
キャッシュレスになって行くのは当たり前の流れなのですね。
以上です。