いきなりですが、当社の朝礼では、毎回職員が一人ずつスピーチをすることになっているのですが、過日の朝礼では土木営業部のM部長が昔から通っている床屋さん(←死語?)の話しをしました。既に50年も通っている床屋さんなのに、あることがきっかけで足が遠のいてしまったという少し残念なお話しだったのですが、その話を聞きながらはるか昔のことを思い出しました。
と言うのも、まだ年端も行かない頃の話ですから、やはり50年近く前の話になります。
元より落ち着きのない私は、床屋さんに行って30分間あのイスにじっと座っているのがこの上ない苦痛でした。大袈裟なようですが、もう本当に叫びたくなるくらい耐え難いことでした。
なので、散髪の時期が近付くといつ母親に連れていかれるのかと戦々恐々の日々です。(笑)
そんなある日、その日も朝起き抜けから伸び切った髪がみっともないと何度も母親から言われ、しぶしぶ床屋さんに行ったのです。
そして、ことはその日に起こりました。(大袈裟)
苦痛の30分間がようやく過ぎると、床屋さんのおばちゃんが何やら新聞紙を丸めたような物を私に渡したのです。
「はい、これお駄賃ね。」「今食べてもいいよ。」
と、その丸まった新聞紙に包まれたものを早速開けると、そこには「かっぱえびせん」が入っていました。
「かっぱえびせん」に目の無かった私は、これにいたく感動。
以来、現金なものであれだけ嫌だった床屋さんに行くのが「やめられない、とまらない」状態になったというお話です。
因みに、小学校4年生には野球を始めたので、それから高校3年の初夏までは宅バリ(←新造語 家のバリカンで丸坊主にしてもらうこと)となったので、新聞紙に包まれた「かっぱえびせん」ともお別れとなりました。
以上です。