いきなりですが、我々は毎日なにをして生きているのか?
過日、ある人の講演をYouTubeで拝聴しながら「なるほど」と思うことがありました。
さて、「あなたは、毎日なにをして生きていますか?」と尋ねられたら皆さんはどう答えますか?普通に答えるなら、「毎日ご飯を頂いて、睡眠をとって生きています。」と答えたりしますよね。
ただ、この講師が言うには、我々はこの瞬間も、今日一日も、そしてこれからの人生も、いつの時もこれは「YESなのか?」「NOなのか?」の判断しながら生きていると言うのです。
曰く、「では、私があなたに毎日何をして生きていますか?」と聞いたら、あなたはこの質問に答えようか、答えるのを止めようか、要するにYESかNOかの判断を瞬時にしているとのこと。更に言えば、朝起きた瞬間から今日は起きようか?起きまいか?朝ごはんは食べようか?食べまいか?会社には行こうか?行くまいか?と、気がついてはいませんが瞬時にYESかNOかの判断をしながら生きていると言うのです。
そう言われると、たしかにそうですよね。
更に曰く、上記のような判断は、正確に言うと判断しているとは言え、ほぼ判断したと言う意識が無い。でも、しっかりと「YESかNO」の判断はされている。しかし、「Google」に代表されるような検索エンジンの誕生によって、少し様子が変わって来ていると。
ここで、「Googleさん」が無かった時のことを思い出して下さいと。
要するに、過去に起った事やデータ等をWeb上から引き出してくるにはこれほど便利な物はありませんが、本来ならば自己判断をしなければならない事柄まで「Googleさん」に聞いていませんか?と投げかけられたのです。
例えば、彼女をデートに誘う(←死語?)とします。美味しいイタリアンやデートにはもってこいの場所を「Googleさん」に聞くのは良いでしょう。しかし、デート中のこのような場面では、このような話をした方がいいだとか、彼女がこのような仕草をしたら既に受け入れている証拠だからトライ!なんてことまで「Googleさん」に聞いて、それを実践してしまっている現実があると言うのです。
だから、「Googleさん」が無かった時のことを思い出して下さいと。
デートのアレンジ一つ取っても苦労したでしょうと。
たしかに、このまま「Googleさん」主導の世の中になって行ったら、今日は朝起きるべきか否かの判断が出来ずに「Googleさん」に尋ねたり、デートの流れが「Googleさん」主導になってしまったら、世界中のカップルが同じ場所と同じタイミングで「愛してる」なんて言いだす時代が来てしまう可能性がありますよね。
過去を紐解くことやデータ解析での「Googleさん」は必須ですが、この瞬間、今日一日、そして人生の判断を「Googleさん」に託してはいけませんねと言うお話しでした。
以上です。