8日から夏休みに入っている企業も多いようですが、当社は今日11日と明日12日は通常営業となり、13日から16日までお休みを頂くことになっております。そんな連休の中日となる本日は、全国各地で今年の最高気温が記録されるようです。熱中症対策等、しっかりとして参りましょう。
さて、長野県では昨日高校野球代替試合の決勝戦が行われました。私立の名門佐久長聖高校と県立高校として2年連続で決勝進出と言う快挙を果たした飯山高校の戦いは、佐久長聖高校の勝利で幕を閉じました。
この手の話だと毎回のように書かせて頂いていますが、コロナ禍で忸怩たる思いをしたのはもちろん野球部の生徒だけではありません。しかし、今回も野球に携わってきた者として野球にスポットを当てさせて貰いたいと思います。高校野球は、過去にも戦争による中止がありましたが、今は戦時中ではありません。なのに、あの日甲子園大会の中止が決定してしまいました。そして、その後はコロナ禍によるクラブ活動の自粛期間となって行きます。この間、選手はもちろん関係者の気持ちを考えると想像を絶する辛い期間だったと思います。
その後各地で代替試合開催のムーブメントが起こり、長野県でも代替試合が開催されることになって行きました。既に気持ちが離れてしまった選手もいたことでしょう。そこからモチベーションを立て直すことの厳しさは現場の人しか分かりません。
艱難辛苦乗り越えて開催された代替大会は、ある意味今後の高校野球のあり方を考えさせられる夏でもあったと思います。
全ての球児は勝利と言うより自分との葛藤に挑みました。「なんの為に?」「なにを目標として?」そんな答えのない、更に言えば敵とか味方とかと言う感覚すら超越した中で代替試合を戦いました。「この試合を通じてなにかを掴んでくれたのか?」それは私には分かりません。しかし無責任な立場から言わせて貰えば、選手だけでなくそこに寄り添う全ての皆さんが立派でした。本当に立派でした。
昨日、とある高校の監督から連絡を貰いました。
「自信はありませんが、おかげさまで3年生をなんとか送りだす事ができました。」
「ありがとうございました。」
短い言葉でしたが、全てが伝わって来ました。
そして2020年は球史に刻まれます。
以上です。