GW(我慢ウィーク)が終了したら、緊急事態宣言が解除され、世の中がリ・スタートできると思っていた人は少なかったのではないでしょうか?
私もその一人で、5月4日に再度31日までの延長が発表されましたが、特には驚かず、休み中ではありましたが、当社としても4月同様のコロナ対応シフトを敷くことで決定しました。
会社の対応は引き続きにせざるを得ないわけですが、困っているのは、我らが信濃グランセローズの所属する、プロ野球独立リーグの「ルートインベースボールチャレンジ(以下BC)リーグ」です。今回の緊急事態宣言延長で、更に1か月開幕が遅れてしまいます。
当初の開幕は、4月11日の予定でしたが、プロからアマチュアまで、各種のスポーツイベントの延期や中止が決定される中、ご多分に漏れず、開幕が大幅にずれ込んでいるのです。これは、致し方の無いことです。しかし、「ルートインBCリーグ」の母体は、NPB12球団のように大企業ではなく、ほとんどの球団には大株主がいません。要するに、県民が小口出資をし合って、何とか立ち上げた県民球団が多いのです。ですから、収入が無いからと、親会社が援助してくれることはあり得ません。
ほとんどの球団では、スポーツを通じた地域振興として我々の活動を理解して下さる、地域の中小企業の皆さんによるスポンサー収入で経営が成り立っています。そこで、もしこのまま公式戦の開幕が叶わなかった場合、スポンサーさんの露出の機会が大きく失われることになります。ついては、地域のスポーツ振興にいくら理解をして頂けたとしても、全くの露出無しではスポンサーさんも広告宣伝費として扱うことが難しく、そうなると「ルートインBCリーグ」の存続は厳しくなると思ってます。
そんなことが危惧される中、野球界で言うと、いち早く台湾プロ野球が開幕しました。そして5月5日には、韓国プロ野球も開幕。両リーグともに無観客での開幕となりましたが、これにはとても勇気を貰いました。
先週あたりから、「出口戦略」なる言葉をニュースで多く聞くようになりましたが、この両リーグも早くから開幕に向けた「出口戦略」を構築していたようです。
私は、「ルートインBCリーグ」もそろそろこの「出口戦略」を整え、ただただ開幕できない理由を並べるのでなく、開幕出来る方法を脳みそに汗をかきながら考えるべきだと思っています。もちろん、無謀なチャレンジはいけません。また、ご批判もあろうかと思います。しかし、そこを独自にやり抜くのも、独立リーグの存在意義だと感じています。
そろそろ「ベースボールチャレンジリーグ」と言う名の威信にかけて「チャレンジ出口戦略」を導きだしたいと思っています。
以上です。