いきなりですが、スルーも考えたのですが、やはり大阪なおみ選手の件に触れておきたいと思います。

　今回の全仏オープン記者会見ボイコット～これまでの記者会見の在り方を主な原因とするメンタルの異常をカミングアウトした大阪なおみ選手の一連の行動。

　賛否があるところだと思います。

　どちらが正しいと言うことでは無く、まずはメンタルに異常をきたしていると言う事実があります。

　今の時代、このような場面で主催者側が一方的に大会への出場はさせないとは言えない世の中です。一方、規模や種類は違えでも、プロ野球独立リーグの運営にかかわる私としては、仮に負け試合の後、監督や選手が会見や取材を拒んだとしたら、それはスポンサーさんへの配慮やファンへの説明等を拒否することになるので注意せざるを得ません。高校野球だって最後の夏に負けたチームの監督や選手も試合後すぐに時には涙を流しながら取材を受けています。ただ、この場合でも監督や選手がメンタルに異常をきたしていないことが前提です。要するに、これまでは、考えるまでもなくメンタルに異常をきたしていないことが全ての前提となっていました。

　ですから、今回の大阪なおみ選手の件は、大きな問題提起であることと捉えるべきでしょう。

　例えば、メンタルに異常をきたしていても会見さえ無ければ試合に出場することは可能なのか？例えばそれをルールとして決めることが出来たとして、スポンサーやファンへの責任が果たせるのか？又は、会見には選手一人でなくコーチも一緒に立ち会い、明らかに意地悪な質問に対してはコーチが答えるか、答えることを拒否出来るとか・・・。

　今回の件を問題提起と捉え、これはスポーツ界だけでなく様々な想定をして行く必要が出てきたようです。

　私としては、取材や会見が全くなくなると言うのはあり得ないと思っています。

　ただ、大阪なおみ選手は、勇気を出して自分の状況をカミングアウトしました。併せてこれまでは当たり前だったメディア対応等の在り方に対して問題提起をしてくれたことをリスペクトしたいと思っています。早く元気になって、何も無かったような顔でコートに戻って欲しいです。

　で、残念ながら「なおみさんの問題提起」に対しては、私には難しくて現段階で結論めいたことが言えないと言うお話です。

　失礼しました。

　以上です。