いきなりですが、長野の紅葉(黄葉)も最終盤に近づいて来ました。
今年は秋でも夏のような気候が続いたので、例年より色づきが遅く、見ごろが長い気がします。
私の住む長野市では、今の時期は「イチョウ」の葉が見事な黄色に染まっています。
そうそう、今さらと言う方もいると思いますが、「もみじ」が色づくと「紅葉(こうよう)」と言い、「イチョウ」や「ポプラ」などが色づくと「黄葉(こうよう)」と呼ぶのだと、先日教えて貰いました。
その際、加えて教えて貰ったのは、日本各地の神社仏閣には大きなイチョウの木が植えられいることが多いそうです。
そう言えば、私の菩提寺でも大きなイチョウの木が植えられていて、時期になると、住職が「もう落ち始めてるから、銀杏を取りにおいでー。」と声を掛けてくれました。祖母に手を引かれお寺まで行って銀杏を拾いますが、子供ですから、「くせー、くせー!」と騒ぐだけで、自分では拾わなかったと思います。(笑)
さて、ではなぜ神社仏閣に大きな「イチョウ」の木が多いのか?
これも、私は知らなかったのですが、実は常識のようです。
いちおう、知らない方の為に記しておくと、「イチョウ」の木は水分を沢山含んでいて、難燃性の樹木であり、当然燃えにくく、防火の役目を果すことと、防火の願掛け。また、木の背が高く、遠くからでも目印となり易くなるので、寺社仏閣のシンボルのとしての役割も果たしているのだそうです。また、台風や強風の影響で幹が折れても、しっかりと成長を続けることができたりするので、火災や震災及び戦禍等によって、寺社仏閣の建物自体が焼失してしまっても、敷地内にあったイチョウの木だけは残っている場合も多いようです。
考えて見たら、菩提寺のイチョウの木は、私が物心のついた50年ほど前には既に立派な木になっていましたので、その理由も頷けます。
このお話を聞いて、そんな強靭な生命力持つイチョウを見習いたいものだと思った次第です。
ただ、「くせー!!」とは言われないようにしなければいけませんね。
失礼しました。
以上です。