いきなりですが、本日から始まるインボイス制度に納得していません。
まずは、私の回りにもこの制度自体の対象者であるのにも関わらず、未だ理解をしていない人が多くいます。
という事は、このまま放っておくと多くの対象者が非課税業者になってしまう可能性があり、結果、取引をやめるか当社が消費税を肩代わりしないといけなくなってしまうのです。
もちろん、建設業界だけでは無いですが、当グループの場合、特に住宅部門では一人親方という個人事業主とのお付き合いが広い業種であります。そして、その多くの方々は売上高が「1000万円以下」の事業者や個人で、これまでの税制では消費税の課税対象ではありませんでした。
しかし、この制度では、そんな方々からも消費税を徴収するのです。当然、インボイス登録をして、これまでの収入が変わらなければ、消費税分可処分所得が減ることになりますし、逆に発注者がどうしても一人親方を手放せない場合は、消費税分を上乗せして支払わなければならなくなります。
加えて、それを理解していない人が未だに多い。そんな国が新たに決めた分かり難い制度を、なんで我々民間が時間とお金を掛けて説明しなければならないのでしょうか?
しかも、説明だけならまだしも、「そんな面倒なこと言うなら、俺はもういいや!!」と、ただでさえ技能者が大幅に不足している我々業界なのに、そろそろ引退が近い対象者とは言え、離職を加速する制度となっています。
本制度は、お国が基本民と民に手続きを丸投げしている制度だと思っています。本制度に関する認知度調査を再度して欲しいと思っています。結果、国民がほぼ認知するまで導入を延期するなり相応の措置をして貰わないとかなりの手落ちで、実際に収入の目減りが明らかになってくると、その対象者から大きな不満が噴出し、国が転覆しかねないと懸念しています。
再考願いたい。
以上です。