いきなりですが、皆さんは「オオルリシジミ」を知っていますか?
シジミと言っても、お味噌汁に入っているシジミではありません。
「オオルリシジミ」とは、長野県では、絶滅危惧ⅠB 類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種)に指定されており、環境省でも絶滅危惧Ⅰ類(絶滅の危機に瀕している種)に指定されているチョウなのです。
さて、昨日、長野県庁において、私共飯島建設株式会社は、長野県が推進する、「生物多様性保全パートナーシップ協定」に基づき、「姨捨の棚田オオルリシジミ保存会」と「オオルリシジミ」の保全を一層推進するためのパートナーシップ協定を締結させて頂きました。
この協定は、長野県が、生物等の保全団体が行っている生物多様性の保全活動に企業や学校等の参画を促し、資金的・人的支援を得ることで、社会全体で生きものの保全を推進することを目的として制定されているパートナーシップ協定です。
また、本パートナーシップ協定は「姨捨の棚田オオルリシジミ保存会」とその趣旨に賛同する企業に加え、長野県立更科農業高校も参画されることにとても意義があると感じています。昨日の協定式にも高校生が参加してくれていて、その認識の高さに感心しました。
当社も、建設業における大切な責務の一つとして、予てより、環境影響評価(以下、EIA)についてはしっかりとした認識を持っていたいと考えていました。
EIAは様々な観点がありますが、その一つに、生物多様性の保護が上げられます。
当社の場合であれば、建設現場に生息する生物多様性を尊重し、希少な植物や動物の生息地を守ることで、その保護につながって行くと認識しています。
「オオルリシジミ」に関しては、正直認識が薄かったのですが、当社で40年間に渡りお手伝いをさせて頂いている、国土交通省千曲川戸倉管内維持工事や中野管内維持工事の中で、「オオルリシジミ」の食草であるマメ科の植物「クララ」が確認された場合は、注意し刈り取りはしないように発注先の国交省から指示を受けており、知識は薄かったものの存在は認識しておりました。
前記の長野県立更科農業高校さんは、この「クララ」の生育を主に担当してくれることになっています。
本パートナーシップ協定の締結を契機に、今後は、「姨捨の棚田オオルリシジミ保存会」の皆さんと共に、微力ではありますが「オオルリシジミ」を始めとする生態系の維持に尽力して参ります。
「まじめか!!」
「はい、まじめです。」
以上です。