いきなりですが、私は50年間野球に携わって来て、昨日初めて知ったことがありました。
と言うのも、野球で左腕投手のことを「サウスポー(southpaw)」と呼称するのは皆さんご存知かと思います。しかし、左打者を「サウスポー」は呼びません。日本において、左打者を敢えて英語で呼ぶとしたら「レフティー(lefty)」となります。
英語だと、通常左利きは「left-hander」となるんですかね?
では、なんで左腕投手のみを「southpaw(サウスポー)」と呼称するようになったのか?
私、今までこのことを疑問に思ったことがありませんでした。
しかし、昨日とある招待券を頂き10数年振りにクラシック音楽のコンサートに行って来たのですが、その際、弦楽器奏者を観ながら、ふと「なんでsouthpaw(サウスポー)?」と、急に疑問に思ったのです。(この件は、後日のブログで)
さて、その「サウスポー」です。
語源は、もちろん英語。
「サウス(south)」は「南」、「ポー(paw)」は口語で「手」を意味する造語。この造語が出来た当時、MLBの球場では、午後の日差しがバッティングの妨げにならないように、バッターからピッチャーを向く方向が東北東になるよう設計されるのが一般的だったそうです。そうなると必然的に左腕投手の腕は南側から出てくるので「サウスポー」となったという説。
そしてもう一つは当時のMLB左腕投手は、アメリカ南部の出身者が多かったからとする説と二つあるようです。
なるほど!!
それにしても、なぜ50年も気にならなかったが不思議でなりません。
因みに、「southpaw(サウスポー)」の対義語は、「northpaw(ノースポー)」ではありません。基本造語なので、対義語は存在しませんが、敢えて言うなら「orthodox(オーソドックス)」になるそうです。
1891年「southpaw(サウスポー)」と初めて呼称したのは、シカゴのスポーツライター、チャールズ・シーモア(Charles Seymour)さんだそうです。
なんだか洒落た造語をつくるおっちゃんですよね。
おっちゃんだったかは知りませんけど。
以上です。