いきなりですが、今期(6月)より当社の基幹システムを刷新しました。本システムの導入により、原価管理や諸申請を始め、社内はもちろん、当社は建設会社ですから、社外にある建設現場とのやり取りが大幅に効率化されます。
例えば、これまでは、現場技術者が忙しい中を建設現場から会社に来て、規定の書類申請や経費他の決裁をしていたのが、本刷新で電子決済を導入することにより、建設現場にいながらにして事務作業が完結することになりました。
働き方改革が叫ばれる中、近い将来、田舎の中小建設会社ではありますが、仕事の内容によってはテレワーク化も考えられるようになったと私は解釈しています。旅行先や休養先でも、少しの時間を割いて業務が出来ると言うのも考えられますし、高原のサテライトオヒィスや海辺のラボとかでも仕事をすることが可能になる時代が既に来ています。
ただ、残念と言うかなんと言えばいいのか、建築や土木は絶対にそこでしか出来ない仕事でもあります。
医療界の最先端技術のように遠隔地から手術が出来るようなロボットが、建設技能用にも開発され、夏場の暑い中、エアコンの効いた自室で大工さんが釘打ちをするとか、左官職人がやはり寒い雪の日でも暖房の効いた居間で壁塗りをする。そんなことはなんとなくイメージできるのですが、「いくらロボット技術が発展しても、その作業状況を確認するためには、はやり現場管理をする技術者は、まだ現地にいる必要があるかな。」とも思います。
ただ、これからの我々建設業も確実に変わって行きます。「そうそう、遠隔地作業ロボットで仕事ができるようになれば、作業中の事故や労働災害も無くなるし・・・。」なんていろいろと妄想していたら、「早く決裁をして下さい。」と電子決裁システムから容赦ない督促がどんどん届きます。で、これじゃおちおち妄想もしていられないシステム刷新であると言うお話でした。
以上です。