いきなりですが、週末は倉敷市にある星野仙一記念館に行ってきました。
2008年に開館したこの記念館は、開館以来50万人が訪れましたが、延原敏朗館長が80歳と言うことと、貴重な所蔵品を倉敷市が管理してくれることになったことを契機に、11月30日を以って閉館の運びとなります。
本当にお世話になった大先輩の記念館が閉館するのはニュースになる前から聞いていました。以来、閉館前には一度行っておきたいと思っていましたが、コロナ第5波の影響で踏ん切りがつかなかったのです。しかし、ここに来てようやくコロナが落ち着きましたので、今回倉敷行きが叶ったのです。
館内は、星野仙一先輩にまつわるたくさんの所蔵品がおかれていました。平均月収が6,000円~7,000円の時代に、お母さんから初めて買って貰った1,000円のグラブ、明治大学時代に使用したグラブ、また、倉敷商業、明治大学、ドラゴンズ、タイガース、ジャパンの監督時、そしてゴールデンイーグルスでそれぞれ着用したユニフォームにNPBで獲得した各賞のトロフィーや盾などが所狭しと展示されていました。
そんな輝かしい展示物の中で、私がぐっときてしまったのは、ひっそりとガラスケースの中におかれていた、先輩愛飲のタバコを見た時です。マルボロウルトラライトのメンソール。長いことダビドフのシガリロを吸っていましたが、晩年はマルボロウルトラライトのメンソールでした。それこそ、片時も放しませんでした。
あのタバコをくゆらせながら「お前はほんとアホやな!!」「ここまで来て、タバコで感動するんか!!」という声が聞こえました。
声と一緒にマルボロ臭い先輩の匂いも感じた気がしました。
逢いたくなりました。
以上です。