いきなりですが、皆さんの中で、「ミスターフォークボール」と言えば誰が浮かびますか?例えば、トルネード投法の野茂英雄さん?それとも大魔神佐々木主浩さん?最近で言えば、福岡ソフトバンクホークスのエース千賀滉大投手?
私の場合、「ミスターフォークボール」と言えば、誰を差し置いても大学野球部の大先輩である杉下茂さんとなります。
(杉下先輩です。)
杉下先輩は、御年94歳となられますが、90歳を超えてもプロ野球のキャンプ地を精力的に訪問されたり、つい4~5年前も長野で開催された大学野球部の支部OB会で講演をしていただいたり、毎年開催される正月のOB総会と新年会にもかくしゃくとした姿で参加されています。
この杉下先輩が、世にフォークボールを広めたと言っても過言では無いと思っています。しかしです。ある日杉下先輩から直接聞いたお話によると、「皆、フォークの杉下と言うかが、フォークは1試合で投げても10球以内だった。」「現役当時は、ストレートに自信があったし、まやかしのフォークで打ち取ってもなー。」と話されていました。
杉下先輩の現役時代を知らない私は、打者を追い込んだ後、ウイニングショットとしてフォークを多投し、打者を抑え込んだからこそ「フォークの杉下」となったとばかり思いこんでいましが、それは違っていました。それにしてもフォークボールを「まやかし球」と言うのはいかにも当時の日本人らしいと言うか、更にいうなら「武士道精神」が野球の勝負にも残されていたのでしょうね。
で、とある朝のウォーキングでまさかの「杉下先輩が!!」
杉下先輩をご存じない方は全く理解できないと思いますが、この後ろ姿はまさしく杉下茂先輩そのものだったのです。もちろん長野の堤防道路を杉下先輩が歩いているわけがないのですが、いやー、驚きました。
分かる人にしか分かりませんね。
失礼しました。
以上です。