先ずは、九州を中心とする一連の豪雨災害で犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げると共に、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
本日で幼児教育に関わって来た先生から聞いた面白い話しシリーズの最後となります。
さて、いきなりですがA君はとても元気のいい年少さんでした。とても元気がいいのですが、少し元気がよすぎて、年中、年長とちょっと厳しい先生がA君の担任となったそうです。
そんなA君にもいよいよ卒園の日が近づいて来ました。
この幼稚園の卒園式では、園長先生から卒園証書を頂いた後、卒園児一人ひとりが将来の夢と幼稚園での思い出を語るのが習わし。
そんな中、卒園式のリハーサルが行われたそうです。
A君は、「将来は大好きなサッカーを続け、選手を目指して頑張ります!!」「幼稚園では、たくさんのお友達が出来たことがとても嬉しかったです。」と立派に発表しリハーサルを無事に終えたそうです。
そして、迎えた卒園式当日です。
いよいよA君の番がやって来ました。
「将来は大好きなサッカーを続け、サッカー選手を目指して頑張ります!!」「幼稚園では、年少の時は楽しかったですが、そのあとに2年は全然楽しくありませんでした。」と、リハーサルとはまるで違う発表。
園長先生が、「A君、なんで楽しくなかったの?」と聞くと、「だって、〇〇先生も〇〇先生も、ずっと同じことばかり僕に言って、楽しくなかったもん。」と。
ただ、A君はこの幼稚園では先生や園児の中でも人気者。また、A君を知らない保護者はいないくらいの有名人。
なので、「全く楽しくありませんでした。」発言も、会場がしらけるのではなく、大爆笑の渦になったそうです。
極めつけは、楽しくないと名指しされた二人の先生が、壇上にいるA君に近づき、「それは大変失礼しました。」と言うと、更に会場は盛り上がったそうです。
卒園式も無事に終わり、夕方職員室にいると、A君のお母さんがやって来て、「あんなにお世話になったのに、Aが変なこと言ってすみませんでした。」と。
しかし、職員室では、ここでもA君の卒園式発言で盛り上がり、A君のお母さんも含め、再度大爆笑になったそうです。
やはり子供には敵いませんね。
以上です。