先週末のブログで、我が国は刑罰や罰金を伴う強いロックダウン等も取らずに、新型コロナウィルス感染症を一定程度抑え込んでいることを、国内外の一部では「不思議な成功」とか「不可解な成功」などとささやいている。その原因は、私見ではあるが、日本人の心の中には心の警備に当たる「理性系警察官」が多くいて、いつも「自重」「自制」の警備に当たっている。それにより自らの規制が効き、結果、「不思議・不可解」と言われようとも、今の状況にあるのでは・・・。
と記させて頂きました。
さて、今日はその続きです。これもあくまで私見ですが、今回、我が国が強制力のある規制もせず、個人の「自重」「自制」を促したのみで、爆発的感染を抑え込むことに成功した要因は、「理性系警察官」の存在があると述べさせて頂きましたが、この「理性系警察官」を新型コロナウィルス感染拡大が叫ばれ始めた比較的早い段階で、大幅増員に導くとても大きなきっかけがあったのです。
それはとても悲しい出来事でした。でも、この悲しい出来事のお陰でと言ったら語弊があるかも知れませんが、私はこれがとても大きなきっかけとなったと思っています。
それは、新型コロナウィルス感染が原因で、志村けんさんと岡江久美子さんが亡くなられたことです。
あの時のショックが、日本人の心の中にある「理性系警察官」を大幅に増員させたと私は確信しています。
もちろん不幸にも新型コロナウィルス感染により犠牲になられた方は、このお二人だけではありません。ただ、あの時私が感じたのは、「志村けんさんや岡江久美子さんのように最高の治療を受けられる可能性のある人ですら新型コロナウィルスには抗えないのか?」と言う恐怖心。
おそらく、多くの国民が感じたのではないでしょうか。
ですから、志村けんさんや岡江久美子さんをはじめ多くの犠牲者が身を以って示してくれての「不思議な成功」「不可解な成功」だと思っています。
この尊い死を、これからも無駄にしてはいけませんね。
合掌