いきなりですが、過日お世話になっている方の紹介で中学生が当社にやってきました。
彼は中学3年生。
当社を訪れた理由は、来春中学を卒業したら大工さんになりたいと言うのです。
我が国では、大工さんに限りませんが、技能者の数が異常な早さで減少しています。そんな中、とても嬉しい話しです。
当日は、当社の住宅部門イイケンハウスの統括部長と社員大工、そして私の3人で対応させてもらいました。
中学生の彼は、それはそれは真剣に我々の話しを聞いていました。
また、中学生の彼は自分で作った木製の写真立てを持参してくれました。
その真剣さが伝わります。
ただ、残念ながら身体はまだ大人ではありません。
当社の社員大工の見解では、気持ちは嬉しいし、真面目さと真剣さは十分伝わるが、現場で重たい材料などを担いだり、高いところに登るのにも、まだ今の体格では危険が伴うので、あまりにもリスク高いとう言うものでした。
私もそう思いました。
そこで、当社からは高校を出てからでも決して遅く無いことを時間を掛けて伝えました。
それでも彼は引きません。
1時間以上話したでしょうか。
私から、「来年四月から3年間、高校にいくのかどうするのか、おじさんには決められないが、あと3年経った時にまだ大工さんになりたいと思っていたら、うちにおいで。必ず採用するから。」と話しました。
この話をしても不満気な顔をしていましたが、ようやくその場は納得してくれました。
いやー、それにしても感動しました。
かわいくかわいくて仕方がなくなり、抱きしめて上げたくなりました。
思わず、「でもね、大工さんを目指してくれてありがとう。」と言っていました。
3年後、たくましくなって当社に来てくれることを心から楽しみにしています。
以上です。