いきなりですが、初めてこの景色を見ることが出来ました。
ここまで来るのに18年かかりましたが、もちろん球団を支えて頂いたスポンサーさんやファンの皆さんをはじめとする関係者の皆様のお陰と深く感謝いたします。
そして、柳澤裕一監督以下、スタッフ、選手が決して強くはなかったと思いますが、実に粘りのある戦いで、何とか独立リーグを制覇することが出来ました。
本当によくやってくれました。
さて、実は私が野球に携わってから既に半世紀以上が経過しています。
残念ながらこれまで50年の野球人生で、日本一になった経験はありませんでした。
中学3年生の時、シニアリーグの全国大会で準優勝はしたものの、松商学園野球部では甲子園出場ならず。明治大学野球部でも、大学日本選手権や明治神宮野球大会への出場も叶いませんでした。
そして、プレーヤーではなくスタッフとして携わった信濃グランセローズでも、17年間もの間、その栄冠に輝くことはありませんでした。
で、昨日初め見た日本一の景色はどうだったのか?
それが、なぜか勝利の瞬間に思ったことは勝てなかった時代のことでした。「今日もまた勝てなかった。」と重たい空気の漂う車内。
あの、福井からの遠い道のり。あの、石川からの重たい道のり。あの、富山からのあきらめの道のり。あの、群馬からの怒りの道のり。そしてあの、新潟からの冷めた道のり。
そんなことばかりが頭の中を巡りました。
なので、初めて見た頂きの景色は、それまでの18年間の切なかったシーンの切り抜きとなってしまいました。
Mさん、F君あの時は辛かったですね。
まあ、死ぬまでに達成しておきたかったことが一つクリアできました。
皆さんに感謝致します。
以上です。