いきなりですが、世間では既に話題になっているのでしょうか?しかし、私は昨日初めて聞いた話です。
今コロナ禍では、感染防止としてもマナーとしてもマスクをすることが当たり前で、もはやマスクをつけることは日常生活の一部になっていますよね。
うちの小学生の娘たちも、教室での授業中はマスクを着けるのは当然のことで、登校前は必ずマスクの確認をしてのですが、そんなマスク着用が当たり前の世の中で、子どもを中心にある変化起きていると言うのです。
それが「外せない症候群」。ようするに外してもいい場面であってもマスクを外せない子どもが増えていると言うのです。
例えば、食事をする時でもマスクをしていて、口に食べ物を入れる瞬間にマスクを少し持ち上げて、その隙間から口に入れ、入れたら直ぐにマスクを元の位置に戻す。
そんな食べ方の理由を聞くと、「マスクをしてない自分の顔に自信がない。」とか「マスクを外した時、思っていた顔と違うねと言われたどうしよう。」だとか、「マスクを外していて、怒られたくない。」と答える子どもが多いそうです。
マスクの装着は感染予防のはずが、間違ったコンプレックスや世の中に新しく生まれたマナーに対する過剰な空気感の中で、マスクを外すことができない子どもが増えて来てしまっていると言うのです。
この話しを聞いて驚いたことは驚いたのですが、冷静に考えてみると、あり得ない話では無いなとも思えます。
理由は、コロナ禍前でも、例えば、歯を抜いて顎が腫れしまった時にそれを隠すためにマスクを着けたり、餃子を食べて、にんにくの臭いを隠すためにマスクを着けたりは昔から皆がやっていること。
ようは、マスクには以前からこんな用途があったのだから、マスク装着が常態化すると、上記のような方向に考え方とか気持ちが向かってしまう場合もあるだろうなと、変に納得してしまいました。
それでも、それは異常なことです。
コロナ後の世の中で、この「外せない症候群」とどう向き合って行くか。
ともすれば社会問題化する可能性があると危惧する一方で、56年間も顔を世間に晒し続けているのに、何も気にならない私には説得が難しいと思ったというお話です。
以上です。