飯島建設株式会社

BLOG グループ代表ブログ

グループ代表ブログ > 女性?男性?

女性?男性? 2021.1.29

 中国では「新冠病毒」、韓国では「코로나 바이러스」、多くの国では「COVID-19」、そして日本では「新型コロナウイルス」。
 中国語と韓国語の発音は分かりませんが、「新型コロナウイルス」を文字にすると上のようになるようです。

 「COVID-19」の「CO」は「corona」、「VI」は「virus」、「D」は「disease」、そして「19」はもちろん流行が始まった「2019年」を指すのは皆さんご存知だと思います。

 さて、大学生時代のことです。必修の単位で第2外国語の選択をする必要があったのですが、ただ何となくフランス語を履修していました。とは言え「ボンジュール」「セボーン」「ジュテーム」等、残念ながらその程度の単語を覚えるくらいしか身に付かなかったことを反省しています。(笑)
 これまた、ただなんとなく頭の片隅に残っているのは、フランス語には女性名詞と男性名詞があるということ。

 で、過日面白い記事を発見しました。

 そうです。フランス語において、この度の「新型コロナウイルス」は女性名詞であるのか男性名詞であるのかについての記事です。

 新しい感染症である「新型コロナウイルス」は、これまで女性名詞か男性名詞かの規定が無いまま来ていましたが、フランス国民は、既に「新型コロナウイルス」を男性名詞とし、男性名詞を規定する定冠詞「le」を「COVID‐19」の前に付けて来たようなのです。
 しかし、フランス語の保全を担う学術機関のアカデミー・フランセーズは、このほど「COVID-19」を女性名詞とするとの見解を出したと言うのです。
 その理由は、「COVID」はフランス語にすると「maladie(疾病)provoquee(引き起こす)par le corona virus(コロナウイルス)となるそうで、「Maladie(疾病)」は女性名詞なので、定冠詞は「la」を使う。従って、「COVID-19も」「la COVID-19」とすべきだと判断したようです。

 「この見解について、フランス国民は怒りをあらわにして・・・。」、なんてことは全く起こっていませんが、これまで使って来た「le COVID-19」をやめて、「la COVID-19」と言ってくれるようになるかは分からないと書いてありました。

 憎き「新型コロナウイルス」は、言語の世界にも影響を及ぼしていると言うお話です。

 以上です。

飯島建設株式会社