残念ながらあの数々の名作CMソングを世に送り出した小林亜星さんが亡くなられましたね。
心よりご冥福をお祈りします。
さて、一般的に小林亜星さんと言えばCMソングですよね。
しかし、以前にも樹木希林さんが亡くなった時にこのブログに記した記憶があるのですが、私の中で小林亜星さんと言えば、断然テレビドラマの「寺内貫太郎一家」です。
東京の下町を舞台に、絵に描いたような昔かたぎの頑固おやじを見事に演じました。理不尽なことがあると妥協せずに誰それ構わず叱り飛ばす。短気で喧嘩っ早いのですが、実は情に深く涙もろい。怖がられていたが、慕われもした「寺内貫太郎」役は、小林亜星さん以外に考えられません。
「寺内貫太郎一家」が放送されていたのは私が10歳くらいの頃だったと思います。
私の亡くなった父親も、昭和の頑固おやじそのものでした。礼儀にうるさく、間違ったことがあると大きな声で怒られたりと、そこにいるだけで震え上がるほど怖い存在でした。
しかしです。「寺内貫太郎」が、頭にきてごはんの載っているちゃぶ台をひっくり返すシーン等を見て、「あー、まだうちのお父さんの方がマシだな。」と変に納得していたことを思い出します。
そういう意味では、「寺内貫太郎・小林亜星さん」のお陰で父親をそれほど嫌にならなかったことを感謝しています。
ありがとうございました。
合掌