私の将来の夢は土木エンジニアになり、モンゴルの環境や気候に適した安全な道路や橋梁など土木施設を建設し、国民が快適に過ごせる街づくりに貢献することです。
現在モンゴルでは舗装道路の破損が大きな問題となっており、国民の生活に大きな悪影響を及ぼしています。その主な原因はモンゴルの環境や気候に合わない安価な道路の敷設によるものです。私は高校3年生の時、モンゴルの道路や排水溝について調査を行ったことがあります。その調査の結果、舗装道路は車を保護するためのものであるのにも関わらず、モンゴルでは車の故障や事故の原因になっていると言うことが分かりました。従って、新しく建設された道路が数か月も経たない内に破損してしまうのが現状です。以上の理由で、土木エンジニアになりたいという夢を持つようになりました。
日本はインフラや土木建設の長い歴史、豊富な経験を誇っています。ウランバートル市内に日本の援助で「太陽の道」と言う道路が建設されました。「太陽の道」は10年以上前に完成したにも関わらず、今まで一度も破損していません。また、排水溝システムもあり道路が冠水する心配もありません。
高校の頃は毎日「太陽の道」を使って学校に通っていて、日本の技術を体感していました。そのため、日本の技術を学び、日本がどのようにしてこんなに経済成長をして高い技術があるのかというのを自分の目で確かめ、「太陽の道」のような道路をモンゴルに一つでも多く建設し、国民が快適に過ごせる街づくりに貢献したいと思うようになりました。
夢を実現させるための第一歩は日本に就職することです。私は大学院を修了した後、まず日本で就職し、様々な能力や技術者に必要とされる知識を身に付け、日本にある様々な技術を自分の目で確かめたいです。その後、モンゴルに帰国し、モンゴルに日本以上に質が良く、安全な道路や橋梁など土木施設を建設し、国民が快適に過ごせる街づくりに少しでも貢献し、「感動される社会」を実現させたいと強く思っています。
最後に、今回のインターンシップでは最後まで温かく見守り、ご指導頂いた飯島建設株式会社の皆様に厚く御礼申し上げ、感謝の意を表します。
2020年8月28日
信州大学工学部 総合理工研究科修士課程1年 〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇 モンゴル出身
右側がアリ君です。
と言うことで、もうなんとなくお分かりですよね。
これは、先日縁あって当社にインターンシップでやって来たモンゴル人留学生、通称「アリ君」が最終日に私に提出してくれた「将来の夢」というレポートです。
このレポート読んで、皆さんはどんな感想を持たれましたか?
私は、忘れていたものがここにある気がしました。心が駆り立てられました。そして、感動しました。
且つ、来日5年目でこの文書作成能力にも驚かされました。
こういう若者が国をつくって行くのですね。
負けてはいられませんね。
ファイトを貰いました。
以上です。