先週土曜日の深夜には、福島県、宮城県を中心に大きな地震が発生しました。東日本大震災から10年を迎えようとしているこの時期に、あの時の禍を思い出し、とても怖く辛い思いをされたと思います。また、ケガをされた方も大勢らっしゃいます。本当に心よりお見舞い申しあげます。

　さて、先週末に東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長人事の騒動で、川淵三郎さんのことを記させて頂きました。
　予想に反して、川淵三郎さんの会長就任は無くなりましたね。
　あの日、森さんからの要請を受けての夕方、川淵さんがマスコミ対応をしたことが結果的には仇となってしまいました。

　しゃべらなければしゃべらないで、「閉鎖的だ！」と言い、しゃべったらしゃべったらで、今度は、「密室人事だ！！」と揚げ足を取る。

　でも皆さんはどう思いますか？あの即席マスコミ対応はそんなに悪いことだったんでしょうか？

　確かに勇み足でした。しかし、翌日からの一部報道では「誰を起用しようと思うようにはさせない。」と言う偏向・偏重が垣間見えた気がします。そして、その公共性を笠に着た報道手法には、国民はもちろん総理大臣でさえ抗えません。なぜなら、正論に見えるし感じるから。

　でも、人事ってそんなものなんでしょうか？

　我が国は、一部マスコミによる実に悍ましい偏向・偏重の公共性文化が成立してしまっていることを強く感じる出来事でした。

　この傾向、正直怖いと思います。

　以上です。