今朝、一番でお客さんのところに行っていましたが、その際、「今年の忘年会は多い、少ない。」なんて話をする中、昔のとんでもない忘年会のことを思い出し、大笑いとなりました。
さて、その忘年会とは、私がまだ30代の頃に北陸の温泉旅館で起こった本当の出来事です。
北信越からの代表が集まり、とある議題を1年間掛けて討議をした会議体の打ち上げを兼ねた忘年会でした。男性だけで30名の宴会。やることと言ったら、お酒を飲むしかありません。かなりの量のお酒が入っていました。お酒の量には自信のある私でも、結構酔いが回り、早々に部屋に引き上げていました。
そこに、同室で、やはり早々に部屋に引き上げて来た金沢から来た彼が、「俺、風呂入って無いから、行ってくる。」と言い出しました。だいぶ酩酊状態だったので、部屋の仲間で止めたのですが、その彼は言うことを聞かず、強引に風呂に行ってしましました。
その彼、しばらくすると、なんと全身に擦り傷を負い、着ていた浴衣は血だらけで戻って来たのです。
だから言わないこっちゃない。
我々「おい、どうした!!」
彼「露天風呂に入って来た。」
我々「風呂で転んだのか?」
彼「水だった。」
と、言い残したかと思うと、そのまま大いびきをかいて寝てしまいました。
ところが、この彼、血だらけの上に臭いのです。なんだか生臭い匂いして、我々は堪りません。傷の具合も、血こそ出ているのですが、ちょっとした擦り傷が無数にある状況なので、救急車を呼ぶまでも無いのが我々にも分かります。
仕方が無いので、旅館の方に消毒液とガーゼ、それに新しい浴衣を嫌な顔をされながらも貰って、そのまま寝かしつけました。
で、その原因です。
翌朝、当然事情聴取が始まりました。
この彼、どうやら酩酊する中、露天風呂を探して迷っていたようです。そして、ようやく露天風呂にたどり着いたそうです。早速風呂に入ると、そこは水風呂だったので、慌てて上がって部屋に帰って来たと。でも、この旅館に水の露天風呂なんてありません。更に聴取すると、ようやく分かりました。彼が露天風呂と思ったのは、なんと旅館の玄関アプローチにある池だったのです。
まさかの「池」ですよ、「池!!」
それは、「臭く」て、「水」なわけです。
良い大人は、絶対に真似しないで下さい。
以上です。