いきなりですが、我々世代で野球をしてきた人に「あなたの憧れは？」と尋ねたなら、ほとんどの人が「王貞治さんです。」と答えると思います。

　いくらなんでも、「王貞治さん」の説明を改めてする必要は無いと思いますので、省かせて頂きます。

　さて、私が野球に強い興味を持ち始めたのが、小学4年生でしたから9歳～10歳くらい。「ミスター」と敬称された「長嶋茂雄さん」は、私が4年生の時に現役引退をされていますので、野球に興味を持ってから選手としての長嶋さんを見たのは1シーズンも無かったかもしれません。

　それでも、まだ野球をしていない頃からジャイアンツファンだった父親や親せきのおじさんに、年に2回ほどは後楽園球場に連れて行って貰っていました。
　そんな中、たまたま連れて行って貰った試合が、巨人対阪神戦。
　その試合で、長嶋さん、王さんのいわゆる「ON砲」が、当時の阪神タイガースのエース「江夏豊さん」から、なんとアベックホームランを放ったのです。

　もう、この日のこの「ON砲」を目の当たりにして、私は野球にのめり込んで行ったので、今でもあの日の鮮烈な記憶は忘れることができません。

　以来、長嶋さんが引退したこともあって、私に取っての「野球」と「野球」に対する全ての憧れと象徴は「王貞治さん」となりました。

　なので、もう直ぐ60歳になろうとしていますが、その憧れは今も何も変わっていません。

　それでです。
　過日、お会いすることができたのです。

　王さんと懇意にされている大学の大先輩に、数年前から「いつか機会があったら、私の野球における憧れと象徴である王さんにお会いさせて頂きたい。」とお願いをさせて頂いて来ました。

　今回、それが叶いました。

　1時間半ほど、お話をさせて頂きました。
　とても感動しました。泣きそうになりました。もう、思い残すことが無いくらいに。

　その時注文した、「ちゃんぽんめん」は感動して喉も通らないと思いましたが、これはしっかりと頂きました。(笑)

　「おい、話はそれだけかい！！」

　はい、すみません。

　以上です。