いきなりですが、今ではリゾート化していますが、先の戦争では大変な戦禍に見舞われた地域が多くあります。
例えば、沖縄、ハワイ、グァムやサイパンなど。
で、以前お付き合いのある企業がサイパンにホテルをお持ちで、そのお付合いで初めてサイパンに行った時のことです。
主催企業の計らいで、様々なアクティビティが用意されていたのですが、参加者全員でまず行ったのは戦争で犠牲になった方々の慰霊でした。
私など、完全にリゾート気分でサイパンに入ったので、正直ちょっと驚きました。
その際、その企業の会長さんが参加者に向かってご挨拶をされました。
「今、こうしてこの地でお仕事させて頂いたり、ゴルフやきれいな海でのアクティビティなどを楽しませて頂いているが、過去には戦争により多くの犠牲者を出した悲惨な地域でもあります。皆さんはどう思われるか分かりませんが、私は、このツアーに限らず、この地を訪れる際は、必ず最初は慰霊をさせて頂いています。なので、今回は皆さんもお付合い下さい。」と。
私は、このツアーに参加させて頂く以前も、戦禍に見舞われた地域を何度か訪れたことがありましたが、正直そんなことを深く考えたことはありませんでした。
しかし、このツアーで会長のお話をお聞きし、胸にぐっとくるものがありました。
会長には、訪れる地域の歴史や背景を尊重し、その土地に対する敬意を持つことの大切さを教えて頂きました。
以来、そのような地域に行くことがあると、必ず邦人や外国人に特化した慰霊では無く、パブリックな平和公園などを予め探しておいて、そちらに訪問してからその旅行を楽しむようになりました。
そのおかげで、今は子供たちにもこの大切さを伝えています。
以上です。