いきなりですが、過日とある本を読んでいて初めて知ったのですが、子供のころから江戸時代の身分制度として習って来た、「士農工商」が平成17年の教科書からは消えているのを皆さんはご存知ですか?
私は全く知りませんでした。
教科書から消えたわけを深堀りして行くと、そもそも江戸幕府は、自らが形成した身分制度のことを「士農工商」と称していたわけでは無く、要は、江戸時代に「士農工商」なる制度も言葉も使われていなかったのです。
実際には、支配層となる「武士」以外は、農村に住む「百姓」と、主に城下町に暮らす「町人」という形で居住地によって区分されていただけで、職業によって分けられていたわけではなく、農村に暮らす職人や商人も、区分としては「百姓」として扱われていたとのことでした。幕府は、百姓と町人の間には序列を設けておらず、両者の間に上下関係は存在しませんでした。
たしかに、インドの絶対的な身分制度であるカーストとは違い、江戸時代には農民や町人からその努力やお金で武士の身分を与えられたと言う話は聞いたことはありますから、絶対的な身分制度では無かったのですね。
それしても、子供の頃に習った歴史の中でも、強く印象に残っている「士農工商」が教科書から消えていたと言うことに驚いたと言うお話です。
「えっ?」「今さら?」って感じですか?
であれば失礼しました。
以上です。