いきなりですが、「ノーサイド」「ゲームセット」「タイムアップ」等々、これはスポーツの世界の話にはなってしまいますが、その瞬間まではお互い闘志をむき出しにして戦ってきた者同士が、この瞬間から今度は最後まで戦い抜いた相手の勇気と健闘をお互いに称えることが出来る。地球上の生き物でこんな感情を表現出来るのは唯一人間だけなはずです。
さて、先週末7年8か月もの長きに渡り内閣総理大臣としてその重責を果たして来られた安倍総理が辞任を表明されましたね。しかも原因は持病の悪化とのこと。さぞかし悔しかったことでしょう。
言葉が軽いかも知れませんが、やはりこれしか言えません。「ありがとうございました。」「本当にお疲れ様でした。」
その辞任記者会見当日、この会見を解説していた橋下徹さんが怒っていましたね。
要するに、これまでどんな経緯があったとしでもですよ、この会見で、安倍総理に『お疲れさまでした』と言った記者は1人だけ。厳しく言うところは言えばいいけど、そんなに言わないもんですか」と、官邸記者クラブのデリカシーの無い質問姿勢に怒りを顕にしていました。
私も全くその通りだと思いました。
もちろんメディアにとって、権力のある人のする行動や判断を、それは正義か?国民のためか?私的な利益誘導ではないか?それは公正か?公平か?等々をチェックすることは大事な仕事だと思います。
でも、どうでしょう?辞任会見は違うんじゃないかな?と。言えば、「ノーサイド」「ゲームセット」「タイムアップ」の瞬間でしょう。総理とメディアは敵対し戦っているとは言いませんが、この会見の冒頭、7年8か月もの長きに渡り重責を果たされた方に対し、まずは敬意の一つも払えない人たちの報道を、私は人として素直に受け入れることは出来ないと思ってしまいました。
一度思い直して貰いたい。
以上です。