今回のコロナウィルス禍において、政府による自粛要請後、様々なスポーツ大会及び各種イベントの中止や延期、また無観客試合での開催と、主催者は苦渋の決断を迫られ、主役である選手や演者も忸怩たる思いで、その方針を受け入れざるを得ない状況となっています。
その中でも春の風物詩である、高校野球、春の選抜大会の動向に注目が集まっています。
スポーツの世界で言うと、大相撲大阪場所の無観客開催、JリーグそしてBリーグの試合延期と言う決断はありましたが、こと野球の事だけに絞って行くと、まずは、プロ野球12球団がオープン戦の全試合を無観客試合での開催を決定しました。
我らが信濃グランセローズが参戦する、プロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」も、4月11日に開幕を迎えますが、それまでのオープン戦や練習試合をどのような対応にするか、3月10日をめどに判断することになっています。
しかしです。春の選抜大会は、3月19日から始まるのです。政府から出された指針では3月14日か15日までが自粛期間。それを19日開会式となると、その間の練習や試合も当然自粛対象となるでしょうから、大会関係者をはじめ、出場校の監督・選手・保護者、そして学校関係者はまんじりともしない日を過ごされていることでしょう。
さて、ここで思い切った提案です。
春の選抜は延期し、夏の選手権と同時開催するのはどうでしょうか?
今回選抜された32校はそのまま無条件で夏の全国選手権大会に出場出来ます。
ただ、選抜チームであっても、各都道府県で開催される夏の予選には参加します。選抜されている上に、夏の予選を勝ち抜いた場合は、選抜も夏も勝ちとったチーム1校(既に同じ都道府県から2校以上選抜されている場合は複数校が出場)が代表となります。
一方、選抜されていないチームが夏の予選を勝ち抜いた場合は、当然そのチームが夏の甲子園に出場。しかし、既に選抜されていたチームは夏の予選では敗退したとしても、選抜枠で夏の全国選手権大会、要は夏の甲子園に出場できると言うシステムです。
当然、都道府県によっては複数のチームが甲子園に出場することになりますが、これなら不公平ではない気がしますし、誰も傷つけず、大方納得が行くような気がします。
障壁は、出場校の多さゆえの試合数の多さや長期日程を含め、数多くあると思います。
3月4日に開催される高野連の会議後、何らかの方針を出すとのことですが、ここは非常事態です。高野連を始め、毎日新聞社、朝日新聞社、そして阪神甲子園球場ほか、ご関係者の皆さんの英断に期待します。
あっ、既に聞こえてきました。「何を勝手なことを・・・!!」との声が。
以上です。