いきなりですが、昨日、世の中のニュースとしては小さい扱いでしたが、野球界、特に我らが信濃グランセローズが参画する野球の独立リーグに取ってはとても大きな動きがありました。
と言うのも、昨日は、プロ野球の最高決定機関であるオーナー会議が開かれ、プロ野球に新たに2球団の参加を公募するという、ファームリーグの拡大構想案「NPB(日本野球機構)ビジョン」が承認されたのです。
現在、プロ野球の2軍はイースタン・リーグ(7球団)とウェスタン・リーグ(5球団)に分かれていますが、双方奇数でリーグ戦的にはイレギュラーな数となっています。
そんなこともあり、プロ野球の将来像を12球団で考える「ファーム検討委員会」が設置され、多くの議論が重ねられる中で、昨日「ファームリーグの拡大構想案」の承認となりました。
主たる目的は、野球の裾野拡大や若手の実戦経験の場を増やすこと。
ファームリーグは12球団の本拠地がない府県でも毎年開催できるようにする。ホームスタジアムはNPBの球団の本拠地を除いた府県に置くことを前提とし、来春ごろに申請の受け付けをはじめ、財務状況などの審査を進める。
更に、独立リーグとNPBとの間で連絡協議会を設け、今後の野球界のあり方についても意見交換をしていく。
これまでプロ野球の長い歴史の中で、企業や個人がプロ野球への参画を目指して来ましたが実現することはありませんでした。
私も、ただただ球団数を増やせばいい物では無いと思っています。なぜなら、球団が多くなることによって、より多くの選手を1軍登録させる必要が出て来ます。そうなると、これまでは2軍レベルの選手であったのに1軍への昇格せざるを得なくなり、ひいては技術的な魅力を失ってしまう可能性があるからです。
しかし、ファームの充実は、逆に原石の発掘にも繋がります。
このNPBと独立リーグの連絡協議会がオーナー会議で承認され正式に発足するというのは、とても感慨深いものがあります。
昨年、我が長野県ではプロ・アマが一つになった「長野県野球協会」が発足しました。協会の主たる目的の一つも、「野球の裾野拡大」があります。
正に、時代の流れを感じます。
以上です。