いきなりですが、先日大学野球部の後輩と話す機会がありました。
彼は、ある製造業の経営者です。
あれは9月だったでしょうか。その後輩から相談があると連絡があり、彼がわざわざ長野までやって来ました。以前からお互い経営者と言うこともあって旧交を温めながら、それぞれの悩みを相談していました。
しかし、9月の彼はいつもと様子が違っていました。
その時の話しは、創業以来長い間お付き合をして来た得意先さんとの関係についてでした。口では言い尽くせないほどの深い関係と長い年月のお付き合いがあった上での相談でした。更に深掘りして話を聞くと、内容を詳しくお話しするとは出来ませんが、これまでの深い関係と長いお付き合いが払拭されてしまうほど残念なお話でした。
とは言え、私は彼の会社の関係者でも無く、滅多なことを言うわけには行きません。
その時は、別れ際にただ一言だけ「今の状況だと、誰も幸せにならないよな。」と伝えました。
そこから彼の行動は早かった。
いろいろな葛藤はあったと思いますが、彼の決断は、私としては信じられないほどの早いものでした。
しかも、なるべく人を傷つけたり迷惑を掛けることなく、言えば三方良い方向に向える決着を図りました。
で、過日その報告も兼ねて会いに来てくれたのです。
久しぶりに会う彼の表情は晴れやかなものでした。
最近では1年の過ぎるのがあまりにも早く感じられ、「ドッグイヤー」と言うより、私など既に「セミイヤー化」していますので、経営において、早い決断はとても大切なことだと強く感じています。
彼の決断をリスペクトします。
以上です。