いきなりですが、週末に、世界遺産の富岡製糸場を見学してきた際、「生き物を数える単位」についておもしろい話を聞いてきました。もしかしたら「そんなの常識だよ!!」と言われるかも知れませんが、お話ししたいと思います。
さて、皆さんは動物の数え方について考えたことはありますか?例えば、「匹」と「頭」の使い分けや、なんでウサギは「羽」と数えるのか?等々。
まず、昔の動物は全て「匹」と数えていたようです。しかし、明治後半になって、日本にも英語文化が入って来ました。英語では動物を数える単位に「head」を使うことから、「頭」を使うようになったとのことです。
また、「匹」と「頭」使い分けは、原則として人より小さい動物が「匹」で、人より大きい動物は、「頭」となるようです。また、盲導犬や実験用のマウス、そして家畜のように、人の役に立つ動物はその如何に関わらず「頭」と数えるそうです。
因みに、ウサギが「羽」と数えるようになったのは、仏教で獣を食べてはいけないとの教えがあり、ウサギの大きな耳を、「羽だ!!」と言い張って、食べても良い鳥類とした名残だそうです。(笑)
そして、今回聞いたおもしろい話しと言うのが、富岡製糸場だけに「蚕」の数え方についてです。「蚕」の数え方は、なんと「頭」を使います。虫なのに「頭」です。
その答えですが、昔は「蚕」を家畜と考えて大切にされていたからだそうです。因みに「蚕」は、野生回帰能力を完全に失った唯一の家畜化動物で、人による管理なしでは生育することができないそうです。
そう言えば、その昔、私の祖父や祖母は、「蚕」のことを「お蚕さん」と呼んで敬意を表していたことを思い出しました。
トリビアの泉で言うと、「ヘェー、ヘェー、ヘェー!!」って古いですかね?
以上です。