いきなりですが、以前のブログで、とある中学校でスナップ写真を校内で掲示していたが、その写真が盗難にあってしまい、調べて見ると、盗難の犯人は生徒で、「写真に写っていた自分の顔が無加工だったのが、嫌だった。」と言うお話をさせて頂きました。
この話を聞いた時は、「いかにも世相を反映した今っぽい話しだと思ったことに加え、ちょっと怖いなー。」思っていました。
しかしです。
過日、テレビで、徳川家康公の肖像画が、本当に本人に似ていたか否かを検証するような内容の番組を放送していました。
興味をもって視聴していたのですが、結論は、当時は写真の技術は無く、絵師が武将等から依頼を受けて肖像画を描くことになるのですが、描く途中では武将から注文が入ることがほとんどだったようです。
徳川家康公は、それでも修正の要請が少なかった方で、豊臣秀吉公ともなると、もはや別人ともいえる肖像画になっているものもあるようです。
「見栄え良く、威厳のある顔つきで」
「顔をなるべく小さくし、首から下を際立って大きくし」
「顔立ちがよく見えて、立ち上がれば六尺(180センチ)はあるであろう、豊かな偉丈夫で描くように」
👆、豊臣秀吉公が頻繁に注文を付けた内容だそうです。
こうして考えて見ると、少しでも自分をよく見せたいという心理は、戦国武将も現代の女子中学生も変わらないと言うことですね。
過日の中学生の写真盗難事件は、「ちょっと背筋が凍る感じ。」と言いましたが、戦国武将の画像修正の話を聞くと、なんだか安心して、クスっとしてしまいました。
以上です。