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祖父のルーティン 2024.4.23

 いきなりですが、過日私が生を受けた実家に、姉弟で家財の整理に行って来ました。

 こちらは、築年数が相当経過しており、長いこと空家状態だったので、これを機会に解体することになったのです。

 家屋解体の前に、先行して庭の整地をしたのですが、そこには甥っ子たちの小学校入学記念で植樹した木がありましたが、それを黙って伐採してしまい姉に泣かれてしまった私です。

 さて、当日はいつもお願いをしている神社から宮司さんに来て頂き、お祓いもして頂きました。

 その後は、姉弟で家財の整理です。
 思い出の品の断捨離は心が痛むものもがありますが、この先子供たちにこの整理をさせるのはこくなので、この際しっかりと整理をさせてもらいました。

 そんな中、私の祖父の写真が出て来ました。

 私の祖父は、左官職人でした。それはそれは真面目で実直な人で、私を本当にかわいがってくれた人でした。
 職人を上がると、千曲川で鮎のつけば小屋を運営していました。
 なので、時期になるといつも鮎を食べた記憶があり、その反動で今はどんなに美味しい鮎を出されても、一緒にいる誰かに上げてしまいます。(すみません。)

 唯一の趣味と言えばお酒でしたが。決して乱れるようなことは無く、毎晩日本酒を必ず2合、それを静かに飲んでいた場面が頭に焼きついています。

 その祖父が毎日していたことを思い出しました。
 毎朝6時になると外に出て、まずはお天道様に向かって、二礼二拍手一礼です。
 その後は、東西南北にも同じ動作をします。 

 これが祖父の朝のルーティンでした。

 幼心にこの所作が神々しく、いつもはなんでも「どうして?」「どうして?」と質問攻めにしていましたが、この所作の理由を聞くのは憚られた記憶があります。

 その時、祖父は当社の会長になっていましたので、おそらく、今日一日の工事現場の安全と家族の安全を祈念していたのだと思います。
 それを思い出して以来、私も毎朝の散歩の途中、祖父と同じようにお天道様と東西南北に二礼二拍手一礼をするようにしています。
 ただ、不審に思われるのが嫌なので、誰もいないのを見計らってお参りをするようにしています。

 と、この辺が器が小さいのです。

 まだまだこれからですね。

 以上です。

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