いきなりですが、東京オリンピックで私がぐっと来た場面を紹介したいと思います。
おかまいなくと言わないで下さい。笑
さて、その場面とは、卓球男子団体の3位決定戦で、日本が韓国に3対1で勝ち、銅メダルを獲得した試合でのことです。第1試合のダブルスには水谷選手と丹羽選手ペアが出場し3対1で先勝。
第2試合のシングルスでは、張本選手が3対1で勝利しました。
第3試合で丹羽選手が敗れたものの第4試合には水谷選手が出場しました。そして水谷選手が勝利を掛けた第3ゲームのことです。大詰めの場面で日本はタイムアウトを取ったのです。
そこで、その場面はやって来ました。
ベンチに戻る水谷選手のために、張本選手がメガネ拭きを用意していたのです。神経質そうでシワ一つないきれいなメガネ拭きを張本選手が持って来て、タイムアウトで戻って来た水谷選手からメガネを受け取ると、丁寧に丁寧にレンズを拭いていました。
この場面に私はいたく感動しました。
この張本選手の献身的な姿と、その拭いてもらったメガネを水谷選手が何ごともなかったがのように受け取って、最後の戦いに戻って行きました。
私もメガネをしていますが、メガネって結構神経質なもので、私なら人にレンズを拭いて貰うことはしません。しかも、最後の大一番が掛かっている前です。仮に人に拭いてもらったとしても、私なら再度汚れをチェックしていたと思います。
これは水谷選手と張本選手の信頼関係がなせるところなのか。
結果、見事水谷選手は勝利し、銅メダルをもたらしました。
このことを人に話すと、「えっ!」「そこ?」とか言われるのですが、とにかく私はこの場面にぐっと来たと言うお話しでした。
以上です。