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空飛ぶ「イチイ」   2024.9.4

 いきなりですが、写真ご覧下さい。

 

 「イチイ」の木が空を飛びました。
 というのも、過日私が生まれた千曲市の実家を解体したことと、自宅のリフォームをしたことをお伝えしましたが、解体した実家の玄関アプローチ入口には、この「イチイ」の木が植えられていました。

 以前もお話ししましたが、「イチイ」は漢字で書くと「一位」となり、とても縁起の良い木とされています。その名の由来は、仁徳天皇がこの木で杓(しゃく)を作らせ、その出来栄えが見事だったことに感激され、この木に当時の最高位の官位を表す「正一位」授けたという逸話からきていると言われています。

 直接話を聞いたわけではありませんが、亡き父も、そんな縁起のいい由来から「イチイ」の木を家の顔ともなる場所に植えたのだと思います。

 で、今回私もその意を汲んで、実家にあったこの「イチイ」の木を長野市の自宅に移植することを決断しました。

 そこで、過日移植が実行されましたが、移植場所に運ぶためにはクレーンを使う必要があり、上の写真のように、「空飛ぶイチイ」となったわけです。

 移植をしてくれた植木屋さんからは、「弱っている部分も見受けられるのでちゃんと根付くか心配だ。」とおどかされています。
 なんとか元気に新しい地に根を下ろして欲しいと願っています。

 因みに、「イチイ」の木は、長野県下伊那郡「飯島町」の町木にも指定されています。また、松本の関連会社「第一工務店」の協力会の名前は、「一位」と「第一」を、そして「飯島町木」の「イチイ」とを掛けて、「イチイ会」と命名されています。

 そんな感じで、なにかと「飯島」と縁の深い「イチイ」の木のお話しでした。

 以上です。

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