いきなりですが、過日「なるほど」と思うお話を聞かせて貰いました。
と言うのも、先日建設業労働災害防止協会長野県支部の安全大会が開催されました。
その時のお話で、労働災害に関する実態調査によると就業中の事故が多い世代は、高齢者に次いで10代後半から20代の若年労働者という結果が出ていると言うのです。
高齢の技能者(職人さん)に事故が多いのは、技能者に占める高齢者の割合が多いことと、老化に拠るものだと直ぐに判断がつきます。
しかし、中央労働災害防止協会の調査によると、休業4日以上の労働災害の年千人率(1年間の労働者1,000人当たりに発生した死傷者数の割合)は平均で2.6、しかし30歳未満の若年労働者に限って見ると平均は3.5という結果が出ており、10代後半から20代の作業者が1,000人いれば、3.5人が労働災害に遭っているというのです。
では、運動能力が高い若年層技能者になぜ事故が多いのか?
理由はいくつかあるのですが、私が驚いたのは以下、
●危険に対する感性が欠如、あるいは欠落していること
●学校教育などで「危険」を体験する機会が少ないこと
●便利さが追求され、かつ、最初から安全なものにしか触れていないこと
そうです。要するに、子供の頃から、「ここから落ちたらかなり痛い思いをする。」とか、「もしかしたら死んじゃうかも知れない。」とかの経験をしていないのが事故に繋がっている可能性があると言うのです。
考えてみると、私の子供の頃は「まわりブランコから落ちた」とか「ジャングルジムから落ちた」など日常茶飯事でした。
でも、たしかに今の公園や校庭また園庭を見ても、昔は当たり前にあった遊具が消えているのに気が付きます。
こういう結果を見せられると、何が正しいのか判断がつかなくなってしまいますよね。
悩ましい世の中です。
しかし、安全は全てに優先します。
このような原因も踏まえながら、安全教育を徹底して行きます。
以上です。