いきなりですが、皆さんは和田竜さんの作品「村上海賊の娘」を読んだことはありますか?私は、「のぼうの城」や「忍びの国」など歴史フィクション小説を独特のタッチで表現する和田竜さんの作品が好きで、もちろんこの「村上海賊の娘」も読ませて貰いました。
このお話は、その昔、瀬戸内の島々や海を舞台に活躍した村上水軍棟梁の勇敢な娘「景」を主人公としています。
時代は、戦国時代。「織田信長」が西に勢力を伸ばし始めていた頃。信長の策で兵糧攻めの危機にあった本願寺は、海路での兵糧入れ支援を毛利家に願い出ます。そこでその兵糧入れミッションは、毛利家と友好関係にあった村上海賊に託されることになります。「織田信長」と、本願寺の住職「顕如」の石山合戦を舞台に、海賊たちの戦いの幕が切って落とされます。半日に渡るすさまじい戦いの中にも、親子愛や友人、兵との絆も盛り込まれ、涙や情がほとばしります。「村上海賊の娘」は私の大好きな作品です。
さて、今回の社員旅行、二日目は、あの「瀬戸内しまなみ海道」を通って愛媛に入ったのですが、まさに物語の村上水軍が居城を構えていた、瀬戸内の島々をバスの車窓から眺めることの出来きました。
写真をご覧下さい。
なんと、二日目のアクティビティーには「来島海峡急流体験」が含まれていました。
体験では、潮の満ち引きで起こる、渦潮や湧き潮の迫力に圧倒されました。
私としては、「しまなみ海道」に入ったあたりから、頭の中は「村上海賊の娘」で一杯でしたから、船に乗り込み、渦潮や湧き潮を目の当たりにして、船の操作も何もしていないのに、気分はすっかり村上水軍となっていたと言うお話です。
しかし、これだけ好きだと言っているくせに、「村上海賊の娘」と言うところを、「ここは、海賊と呼ばれた男の舞台になったんだよ。」と3回は間違えて、しかも得意満面で教えていたと言う残念お話でもあります。(笑)
以上です。