先週末、卒業30年の節目として大学野球部の同期会を開催しました。当時の野球部監督は既に他界されていますので、助監督夫妻とやはり当時のコーチをお迎えし、東京近辺在住者を中心に約15名の会となりました。ただ、遠くは九州長崎から参加してくれた仲間もいて、同期会は大いに盛り上がりました。

　助監督は、既に80才とのことでした。そうなると我々が薫陶を受けていた時は50才です。「今の我々よりも若かった割には老けていたよな。」と言うのが率直な感想です。当日、その感想を率直にお話したら怒られましたが。(笑)

　さて、30年前の話です。

　体育会野球部ですから、その当時、助監督に意見することはもちろん、口答えするなんてことはあり得ません。その為にずっと誤解されたままになっていたことがありました。とてもくだらない話ですが、納得がいってなかったのでその誤解を30年振りに解くことにしていました。

　その誤解とは、「二日酔い疑惑」です。

　当時、合宿所の食事だけでは足りない我々は、夜な夜な近所のラーメン屋に出掛けたり、駅前の韓国居酒屋にカルビクッパを食べにいったりしていました。行きつけのラーメン屋にはたっぷりの「トッピングにんにく」が用意されており、そのにんにくをスプーンで2杯ほど入れて食べるのが習慣となっていました。また、韓国居酒屋にあった最高に美味しい鳥皮炒めにも、かなりの量のにんにくが使用されており、強烈なにんにく臭がしていたと思います。

　朝8時からの練習開始。

　私は、毎日のように助監督から「臭い！！」「お前、また、酒が残ってるのかね？」「キャプテンのくせに毎日のように酒臭いとはどういうことかね？」「キャプテン失格だね。」と叱責を受けていました。

　ただ、これは酒の臭いでは無く、にんにくの臭いなのです。

　一度、「いや昨夜、酒は飲んでいません。」と言ったことはあったと思いますが、聞く耳など持って貰えるわけがありません。他の仲間も強烈なにんにく臭を放っていたとは思うのですが、助監督と話す機会は圧倒的にキャプテンである私が多いので、他のにんにく臭野郎たちは助監督から気付かれません。

　当日、その話を30年に渡る誤解払拭の為に話をしたところ、助監督が一言。

　「そんなことがあったかね？」だって。

　以上です。