いきなりですが、辛いものが大好きです。周りの人が「これは絶対に無理。」と言う激辛な物でも、結構普通に食べてしまう方です。
さて、過日よく通っているうどん屋さんに行ってきました。私はうどんが好きなので、温かいものが欲しくなる冬場は、特によくこの店に通います。ただ、通っているとは言え、その店の大将と言うか親父さんらしき人とは親しくはありませんせんし、実際話したこともありません。それでも、オープンキッチンのような厨房で、客席は見渡せますから、多分「あの客、また来ているな。」くらいの印象はあったと思います。
その日は、花冷えのする寒い日だったので、躊躇せずいつもの通り肉ニラ味噌うどんの激辛を注文。この店の激辛は、他の飲食店で謳っている激辛に比べたらかなりパンチが効いているので激辛好みの私には堪りません。以前、この店のうどんを運んで来るおばさんが、「お客さん、よくうちの激辛なんて食べるよねー。」「うちで激辛注文するのは、お客さん位だよー。」「一度、間違えて注文しちゃった人なんか、一すすりした時点でギブアップだったんだからー。(笑)」と言われた事がありましが、私は、「それが、私は大丈夫なんですよ。」「大好きです。」と答えました。
注文して数分すると、大好きな肉ニラ味噌うどんの激辛がやって来ました。私好みの激辛カラーの赤で鉄鍋が満たされています。
一すすり。 「うん?」
もう一すすり。「あれ??」
もう一すすり。「辛い!!」
もう一すすり。「ヤバイ、無理。」
そうです。明らかにいつもより辛い。
しかも、気のせいか厨房の奥で大将と言うか親父さんらしき人が私の様子をチラチラ見ているような気もします。
「これはやられたな。」と勝手に思った私は、当然何食わぬ顔。更に意地を張って必要以上の水も控えます。
「これは勝負だな。」「だったら、負けて堪るか!!」とこれまた勝手に腹を決め、スープまで飲み干しました。と言いたいところですが、スープはとても無理でした。しかし、うどんは完食です。
完食後、お勘定を済ませた私は、厨房を一顧だにせず店の外に出ました。
平成最後の名勝負だったことをお伝えしておきます。
失礼しました。
以上です。