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踏んだり蹴ったり その1 2020.7.30

 いきなりですが、アメリカの社会保険制度と言うか医療保険制度は、先進国では珍しく受給資格がある人のみ公的医療保険制度に加入できる仕組みなっているのは皆さんもご存知だと思います。

 その受給資格者もメディケア(Medicare)とメディケイド(Medicaid)に別れていて、メディケアは、65歳以上の高齢者、身体障がいを持つ人、および透析や移植を必要とする重度の腎臓障害を持つ人を対象とした連邦政府が運営する制度で、メディケイドは、低所得者を対象に、州政府と連邦政府によって運営される制度となっています。ただ、この制度の需給資格者は、人口の10%に満たない状況。

 然らば、対象外の国民は民間の保険を検討する必要がありますが、その保険料が驚きです。なんと、平均的な一家族の民間医療保険料は月平均で1000~1600ドルだと言いますから、1ドル≒106円換算で17万円/月ぐらいになってしまいます。企業が保険料を一部負担するようなので個人負担は家族で毎月8万円~9万円を支払いになるとは言え、その負担は大きく、民間医療保険に入れない人も多いようで、医療費の負担による破産が社会問題なっていました。

 そこで、オバマ前大統領が2010年3月に、「オバマケア(医療保険制度改革法)」を制定したのです。このオバマケアによって現在の保険加入率は約48%になったと言われています。しかし、現トランプ政権は、保険金支払増加による保険料高騰などのデメリットを指摘し、コロナ禍以前では、このオバマケアを廃止する動きを取っていました。

 さて、アメリカで新型コロナウィルスに感染の疑いがあって病院で検査を受けた場合、いくらの請求が来るか皆さんはご存知ですか?一概には言えないようですが、結果陰性であっても、3000ドル~4000ドル(約32~42万円)の請求例があるようです。又、感染してその治療となると、最高で112万2501.04ドル(約1億2000万円)を請求された例もあります。まあ、3月に「CARES法」成立していますから、これらの治療費が全額免除される可能性もあるようですが・・・。

 明日に続く。

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