過日のブログで、我らが信濃グランセローズから、松井聖選手と赤羽由紘選手が東京ヤクルトスワローズから育成指名され、その記者会見が行われたことをお知らせいたしました。
ご存知の方も多いかと思いますが、ドラフトで指名される可能性のある選手には、その選手に関心のあるNPB球団より、これはNPBの統一書式であったり球団独自であったりするのですが、その対象選手に対して「調査票」というものが届きます。
そこには、その選手に関する調査項目が記載されていて、基本的な個人情報をはじめ、例えば「育成であっても入団するか?」であるとか、所属チーム監督のコメント欄があったりします。
要するに、この「調査票」がNPB球団から事前に届いていないと、よほどのことが無い限りドラフト指名されることはありません。
さて、去る10月26日のドラフト当日、実は指名された松井聖選手と赤羽由紘選手の他に、もう2名の選手にもこの「調査票」が届いていました。
従って、今回のドラフト会議では信濃グランセローズから最大4名の選手が指名される可能性があったわけです。
しかし、結果は2名の指名に留まりました。以前も、何度か記者会見の準備はしていたものの、結局指名に及ばなかったことはあったのですが、今回は2名が指名されて、2名は指名から漏れると言う結果。このような状況は初めてです。
指名漏れした2人は、とても悔しかったと思います。
しかし、私は敢えて「松井と赤羽」の指名会見を最後まで見て行くことを失意にある2人に勧めました。
若干躊躇はしていましたが、やがて腹を決め、揃って記者会見場の一番後ろの席で仲間の晴れ姿を見つめました。
会見場のひな壇から彼らの座る後ろの席までの距離は15mです。たった15mですが、その距離は天と地ほどの差があります。
会見終了後、この2人に話を聞いて見ました。
2人は、声を揃えて「たった15mですが、向こうが凄く遠くに見えました。」「でも、来年は必ずあの15m先の世界に行きます!!」と。
と言うことで、ドラフト指名会見時の裏話でした。
以上です。