空港の話も終盤です。
今から15年ほど前のことです。
以前に所属していた団体のミッションで、インドに行く機会がありました。我々の仲間の支援だったのですが、数名でニューデリーを訪問しました。何の会議だったかは忘れました。(笑)ただ、覚えているは最終日のこと。せっかくだからとホテルに入っていたインド式マッサージを皆で受けることにしたのです。しかしです。そこで出してもらったレモネードに当たりました。ダメなのは生水だと思っていたのに、やられました。
その日マッサージをした後、世界遺産を観に行くことになっていましたが、世界遺産の前に、世界遺産レベルの下痢を起こしていまい、往生したことだけを思い出します。
トイレに行きたくて、バスの中で脂汗を掻きながら苦しんでいる私に、現地ガイドさんは言いました。「インドだと普通なので、その辺の道で済ませて下さい。」「大丈夫ですから。」
「大丈夫じゃないですから!」と私。
とても厳しい戦いでした。
さて、空港での話です。
インドの首都ニューデリーの玄関口、インディラ・ガンディー国際空港での出来事です。なんとか下痢も治り帰国のために空港へ。チェックインしようとカウンターに向かいましたが、そこには人また人の大行列。かなり混雑するとは聞いていましたが、まさかこれだけ多いとは思いませんでした。
私にその辺で大の用を足せと言ったガイドさんも分かっていて、かなり時間の余裕を見て空港へ。この人の列を見て、ようやくその意味が理解出来ました。
しばらくこの列に並らんでいると、なんだか怪しげなインド人と思われる人が近づいて来たのです。
一人でぶつくさしゃべっていましたかが、何を言っているのか最初は分かりませんでした。しかし、思いと言うのは通じるものです。要するに、チップを払えば先にチェックインさせると言うのです。
たしか日本円で1,000円くらいだったと思います。ずるいとは思いながら渡しました。
するとどうでしょう。あら不思議。チェックインカウンターが、我々の直ぐ目の前に。
200人以上のごぼう抜きです。
世の中の秩序を乱す一翼を担う旅となりました。
以上です。