いきなりですが、先ずは写真をご覧下さい。
この珍しい車は、今から40年ほど前、当社の元副社長が、当時長野ヤナセさんに営業をしていた時代に購入した車だそうです。
実は3年ほど前、当社千曲支社の使途を再構築するための改修工事をする際、この車が支社の倉庫に眠ったままになっていたのを発見しました。その時はタイヤもパンクし、塗装もボロボロ。到底エンジンなど掛らないだろうと思い、「これは、処分するしかないかな?」と思っていました。しかし、ある日、車について造詣の深い方に相談すると、「処分は絶対に止めた方がいい。」「とても貴重な車だからもったいない。」と言うのです。
その言葉に触発され、社内で迷った挙句、リペアして住宅展示場とマッチングさせる等しながら保管して行くことにしました。
そして、リペアなった車が本日納車されました。リペアをお願いしてから実に3年の歳月が流れました。
3年間もの時間が掛った経緯は多岐にわたります。まず、部品の製造が遥か昔に終わっていること。これは、中古部品を取り扱っている業者を綿密に調査し、なんとか調達してくれました。また、最大の問題は、当社の所有車でありながら、車検証が紛失してしまったために、「所有者だという証明が出来ない。」と陸運局が言われたことでした。
この問題についても、今回リペアをお願いした、当社のお客様でもある、長野市大豆島の「金箱ボデー」さんが親身になって粘り強く対応して下さいました。そして、遂には陸運局からの許可を取り付けて、車検もしっかり通し、本日納車の運びとなったのです。
私としては、車の納車はもちろんうれしいのですが、もっと大切なことを今日の朝礼で話をしました。
「多分、通常ではあり得ないほど厄介な仕事だったはず。」
「そこを嫌味も言わず、親身になって3年もの歳月を費やして、今日納車して貰った。」
「その粘りと献身的な対応には感動した。」
「当社も、是非見習いたい。」
3年がかりの地味ではありますが、心のこもった仕事に、とても感動したと言うお話です。
以上です。